加圧帯を使ったぼびたんの皮下輸液

 

慢性腎不全による脱水の改善と予防のために、
ぼびたんの場合は、現在毎日1回、250mlの
皮下輸液を自宅でしています。

写真は、通っている動物病院で購入した5日分です。
輸液パック、ライン、翼状針、消毒用のコットン、
テープがセットになっています。

ここでは、加圧帯についてのレポなので、輸液の方法についての説明はしてません。
ぎゃおす王国さんのこちらのページに詳しく
書かれているので、ご覧くださいね。

これが1回分の輸液セットです。

輸液パックはほんのり温かいくらいにレンジでチン
して使います。夏はそのままでも良いそうですが、
我が家の場合は、7月の今なら500wで20〜25秒
温めたあと、ぼびたんに「これから輸液よ」って
悟られないよう、さりげなーくゆっくりと準備を
しているので、ほとんど室温に近いかもです。

熱いと非常に危険なので、くれぐれも注意が必要です。

250mlの輸液はかなり時間がかかるので、そのままでは、ぼびたんがじっとしている事に
耐えられなくなって、だんだん不機嫌になって逃げようとし始めます。

液の落ちるスピードを早くするために、液の入ったパックを絞ることは、皮下への輸液なので
問題ないのですが、2人で輸液を行える場合は可能でも、1人で全て行う場合は、猫ちゃんの
機嫌を取りながらパックを絞るのは至難の業。逃げようとする猫ちゃんの場合は、特に難しい
と思います。

そんな時に、ぎゃおす王国さんの輸液のページで
知ったのが、この加圧帯の存在。

掲示板に質問させていただいたのですが、そこで
老猫介護・・・むーちゃんの場合のmoomamaさんに、
「購入する前に、一度、使ってみてください。」と
お声ををかけていただき、なんと、こちらの加圧帯を
送っていただくことができました。(感涙!)

(500ml用の加圧帯ですが、250mlのパック
にも問題なく使えました。

輸液パックを加圧帯にセットしたところです。

パックを入れる部分はメッシュになっているのですが、
液が透明なので、残量がわかりにくいのが難点。
いつも、目を凝らして見ています。

ぼびたんは250mlを使い切るのでまだいいのですが、
500mlを何度かに分けて輸液する場合には、マジックで
目印の線を引いておけばいいのかな?ちょっ見難いかも
しれないです。(わからなくてごめんなさい)

矢印のようにつまみを動かす事で、加圧帯に空気が
入る状態にしたり、空気が抜ける状態にしたり..
と調整できます。

つまみを空気が入る状態にしたら、ポンプを
シュポシュポして輸液パックに加圧していきます。

膨らませすぎると、輸液パックにラインをつないだ時
一気に液が流れてしまうので、7〜8割程度でストップ。

猫ちゃんによっては、いきなり液が入っていくと
びっくりする子がいるようなので、そういう場合は、
控えめにゆっくりと、徐々に加圧してあげてくださいね。
我が家の場合は、リビングの壁の部分の天井近くの
回り縁から、こんなふうにS字のフックをリボンで
吊るして、輸液コーナーにしています。
加圧帯をセットした輸液パックを、S字フックに
吊り下げたところ・・・

獣医さんのアドバイスで、上が開くタイプのキャリー
バックを使っています。
輸液パックにラインと翼状針をつなぎ、スタンバイ。

ぼびたんがキャリーの中でゴソゴソ回らないように、
身体の両側に入れるクッションを2つ作りました。

蓋の下にクッションを入れてスタンバイしてるのは、
そうしておかないとキャリーバッグが傾くから。(笑)

さて、はじめはこの状態で順調に輸液していたのですが、だんだん慣れてきたぼびたん、
輸液の後半になると、ゴソゴソがどんどんパワーアップ。
逃げようとするから途中で抱いたり・・なんてこともあって危ないので、なんとか良い方法は
ないものかと考えました。

ぎゃおす王国さんの体験レポートBBSで、ある程度の
高さの所で輸液を行うと大人しくしてくれてる・・
という記事を見て、椅子の上で行ってみる事に。
しかも、思いっきり壁寄りで、手前の椅子に私が座れば、
ほぼ逃げるのは不可能?(笑)

ぼびたんも諦めてくれたのか、ずいぶんイイ子でいて
くれるようになりました。

輸液を行う私も、こちらの方が楽で簡単です。

右の壁には、輸液の途中で取りやすい位置に、小さな箱を
画鋲でとめて、コットンとテープを置いておく棚のような
ものを作りました。

この状態で、ぼびたんをさりげなーく呼びに行き、
だっこして、キャリーの中に入れたら、身体の両側に
クッションを入れます。

その後、ぼびたんの首の下の方、肩甲骨の上の方(毎日微妙に位置は変えています)の皮を
ピロンと引っぱり、消毒用のコットンで毛をかき分けながら拭いた後、皮下に針を刺します。

液が落ちるのを確認してから、針の近くをテープで留め、そのあと重さを感じるくらいまで
加圧帯のポンプをシュポシュポします。輸液の量が多いせいか、この時点でのシュポシュポ
が足りないと、途中スピードが弱まって、何度もシュポシュポを繰り返す事になってしまいます。

あとは、ひたすら輸液の残量を気にしながら、ぼびたんをイイ子イイ子〜♪

液がなくなる最後の方は、あっという間なので、止めるのが遅くなって
空気が入ったりしないように、終わったらすぐに、ラインのストッパーを閉めます。

じっとイイ子にしてくれてるぼびたん。('-'*)

手は夫のです。写真用にチェンジしただけで、彼には
何もできません(笑)

輸液中は、頭や首の周りをイイ子イイ子してあげたり、
話かけてたり、お歌を歌ったり・・
結構気を使ってます。(笑)

とにかくリラックスして、のんびり輸液をしてあげるのが一番だと思います。
「これからするよ〜」みたいな気配を感じ取られないように、輸液中も穏やかに・・。

あと、ぼびたんには輸液の後にご褒美をあげてます。大好きなお魚とかエビとか。
始めの頃は、輸液が終わった後は、そそくさとお部屋の隅に退散していたのに、今では輸液のあと
椅子から下ろしてあげると、ご褒美をもらおうと思って、じっと待ってます。(笑)

左がmoomamaさんにお借りした加圧帯です。

実際に使ってみて、素晴らしく便利!!
1人で行う輸液は、もうこれ無しでは考えられません。

ってことで、私が楽天のリコロshopで購入したのが、
右の白い方です。名前は「インフュサージ加圧バッグ」

色は違いますが、使い勝手や大きさ
などはほぼ同じで、違いは感じられません。

ただ、手で思いっきり輸液パックを絞った方が、スピード
的には早いような気がするので、2人で輸液が行える場合、
猫ちゃんがものすごく大人しくて、握力に自信がある場合、
輸液の量が少ない場合などは、必要ないかもしれません。